〜阪堺電気軌道の旧形車輌を中心とした鉄道趣味サイト〜
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モハ20形24号
正面五枚窓、車体には多数のリベットのある大正浪漫の雰囲気漂うこの電車こそ、野鉄で最も人気の高かった24号である。過去に明治製菓のCMに出演した経験を持つ。 もともとは23号と同じく阪急1形を譲り受け、中古の台車や床下機器類を組み合わせた車輌であったが、昭和36年に阪神電鉄から601形604号を譲り受け車体を交換しており、結果的には元阪神601形といえる。 601形は大正13年藤永田造船所製の半鋼製車で、製造当時、路面区間が存在した阪神線の低床ホーム用に両端の扉には段差が付いていたが、路線移設による路面区間の消滅後は中央扉と高さが揃えられた。台車位置も路面電車仕様の内寄り配置であったが、乗り心地を向上するために間隔を広げる改造が行われ鉄道線車輌の体となり、最盛期には4両編成に組み込まれることもあった。 野鉄への入線は、先代24号の車体を載せ替えるといった形で行われ、以降廃止まで使われた。平成2年ごろに明治チョコレートアーモンドの広告塗装となり、その塗装でCM出演した。広告塗装終了後も元の塗装に戻ることはなく終焉の日を迎えた。 廃止後は阪神電鉄によって引き取られ、現在も尼崎附近の高架下で保管されているが、公開はされていない。
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